【チェックリスト】個人・中小企業のためのセキュリティ自己点検 20項目

Security Checklist — 20 self-audit items for individuals and small businesses. Illustrations by Storyset
Illustration: Storyset (line, brand-recolored)

「セキュリティ対策、何から手をつければいいか分からない」——そんなときは、まず今の自分(自社)が、どこまでできているかを点検するのが近道です。本記事は、個人・中小企業がそのまま使えるセキュリティ自己点検チェックリスト20項目。専門家でなくても○×で答えられる形にしました。できていない項目こそ、これから取り組むべき優先課題です。

なぜ「自己点検」から始めるのか

セキュリティは範囲が広く、やみくもに製品を入れても穴は塞がりません。まず現状を可視化し、抜けている基本を見つけることが先決です。とくに中小企業や個人は「うちは狙われない」と考えがちですが、攻撃の多くは無差別かつ自動化されており、守りの甘い相手が標的になります(連載第1回参照)。規模に関係なく、基本の徹底が最大の防御です。

使い方

各項目に「できている=○」で答えてください。○の数があなたの現在地です。×が付いた項目は、上から順に手をつけるほど効果が高くなるよう並べています。

① アカウント・認証(最優先)

  • 重要なアカウント(メール・銀行・SNS等)でパスワードを使い回していない
  • 多要素認証(MFA)を主要サービスで有効にしている
  • パスワードマネージャー等で安全に管理している(紙やブラウザ平文保存ではない)
  • 不要になった古いアカウントを放置していない(退職者・使っていないサービス)

② 端末・更新

  • PC・スマホのOSを最新に保っている(自動更新オン)
  • 業務で使うソフト・アプリも更新している
  • PC・スマホに画面ロック(生体認証等)を設定している
  • スマホの紛失時の遠隔ロック/消去を有効にしている

③ データ・バックアップ

  • 重要データのバックアップを取っている
  • バックアップの1つはオフライン/離れた場所にある(ランサムウェア対策の要)
  • バックアップから実際に戻せるか試したことがある

④ メール・Web

  • 不審なメールのリンク・添付を開かない習慣がある(フィッシング対策
  • 振込先変更・送金はメール以外で裏取りするルールがある(BEC対策)
  • 偽の警告画面(サポート詐欺)の手口を知っている

⑤ ネットワーク

  • 重要な操作は公衆Wi-Fiを避けている(テザリング等)
  • ルーター・VPN機器の初期パスワードを変更し、更新している

⑥ 組織・人(中小企業向け)

  • どんな端末・サービス・データがあるか把握している(資産の一覧)
  • 従業員に最低限のセキュリティ教育をしている
  • 事故が起きたとき「誰に連絡するか」が決まっている
  • ミスや事故を責めずに報告できる雰囲気がある

点数の見方

  • 16〜20個:基本はしっかり。継続と、より進んだ対策(EDR・ログ監視等)へ。
  • 10〜15個:及第点だが穴あり。×の項目を、上のグループから順に潰そう。
  • 9個以下:まず①アカウント・認証と③バックアップから着手を。ここが被害の分かれ目になります。

守りは、足りない基本を1つ埋めることから始まる。

Omamori AI の結論

  1. 事実:攻撃は無差別・自動化されており、規模に関係なく「守りの甘い相手」が標的になる。被害の多くは高度な攻撃ではなく、基本の抜けを突かれて起きる。
  2. 判断軸:製品の導入より先に現状を可視化し、抜けている基本から埋める。優先度はアカウント・認証>バックアップ>更新の順。
  3. 打ち手:このリストで自己点検し、×の項目を上から順に解消する。組織は「連絡体制」と「報告できる文化」を早期に整える。

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